PbO








ひきあげ法で育成したPbO単結晶と薄片


層状構造を持つ酸化鉛は高温相が斜方晶で、低温相が正方晶である。高温で鉛の蒸発が激しく、大型単結晶が育成されていなかった。また、高温で結晶育成をして室温までに降温すると、大きく変化する相転移のため、結晶が崩壊して粉末化する問題があった。高温から急冷することにより、また、少量のビスマスを混合することにより、斜方晶単結晶が育成でき、TiO2を混合した溶液から正方晶単結晶が育成できた。室温で高温相の斜方晶である黄色透明結晶と低温相の正方晶である赤色透明結晶が存在するのは珍しい例である。

*岡邦彦、鵜木博海、作道恒太郎 ”Growth of single crystals of lead monoxide” J.of Cryst.Growth  Vol.47, No.4, (1979) 568
*岡邦彦、鵜木博海”PbOの結晶成長電総研彙報. Vol.43, No.11/12, (1980) 735
*岡邦彦 PbO単結晶の製造方法。出願、S53(1978).8.24 (No.S53-102313),  特許、S58(1983).1.7 (No.1130096),